僕は聞いてはいけない友人たちの会話を聞いてしまった。

















アレコレ

















その日、僕は借りていた本を返すために友人の部屋へ行ったんだ。

(ちなみに、僕の通っている学校は全寮制だ)

そしたら、その目的の部屋から彼の自他共に認める親友らしい人の声が聞こえてきた。

来客中なら邪魔しちゃ悪いかな?とおもってノックをするのを躊躇っていると、自然と中の会話が耳に入ってきた。


















『可愛いだろ?』

『・・・・うん、めちゃくちゃ可愛いし綺麗だ』






クスクスと笑う。

いつもとは雰囲気の違うその笑い方に、僕はドキリとした。













『俺に掛かれば皆イチコロさ。』

『ふふ。そうだな・・・・始めの頃は俺もやられたもんだ。』

『始めの頃?・・・じゃぁ今は?』

『ははは。当然。現在進行形さ。
だから・・・・・・・・いいだろ?』










な、なんだか妙な感じだぞ?




僕はごくり、とつばを飲み込んだ。

交わされる言葉に、本を落とさないように抱き締めて視線を泳がせてしまう。
















『まだだめだ。』

『えー。焦らすなよ。ちょっとだけ、な?』

『んぅ・・・・・・・・触るだけなら・・・・・』

『それだけじゃ我慢できないよ。』








え、えぇっ!?

一体、何が起こってるの??



唖然と止まって動かなくなっている僕の耳に次々と情報が流れ込んでくる。
















『見てるだけでドキドキするんだ。

触ったらそれだけじゃ済まないのは君が一番知ってるだろ?』

『そりゃ・・・付き合わされるこっちの身にもなって・・・・ッて、ちょっ・・・・・・もうちょっと待てないのかよ!』










『な?いいだろ?・・・・・好きなんだよ・・・・だから、抱かせてくれ・・・・』

『くそっ・・・・仕方ないな、ホントにちょっとだけだぞ?』


















僕は聞いてはいけないものを聞いているようで、何故だか罪悪感に苛まれてしまった。


二人が動く気配を切欠に慌てて、しかし音を立てないように細心の注意を払って来た道を引き返し、今聞いたことは忘れた方が今後のためだと記憶を封印した。





























































=その後の二人の会話=






「あぁ・・・・っ!きっもちぃ〜〜〜〜〜!!!」

「ほんと、お前好きだよなぁ・・・・」

「んん〜〜・・・ふあふあ〜〜〜vv」

「はぁ・・・・」

「はぁ〜〜〜〜vvv俺、これだけで幸せになれるよ!マジで!!」

「(もう何も言うまい)」

「見ろよ!この毛並み、つぶらな瞳!そして耳!極めつけはこの肉球!!」

「はいはい・・・」

「たまんねぇ〜〜〜vv」

「(今回は何時間だろなぁ・・・・)」











メロメロになって猫達を抱き締めて語り続ける親友に呆れの溜息しか出なかった。








お久しぶりです、取り合えず生きてます。
猫っていいよね・・・・
私的には犬派なんだけど、結局はどっちもイイ<おい
ちなみに題名には突っ込みは無しな方向で!


05/12/11 夜皓

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