「狗、雉子、申!!これはどういう事だ!?」 店のオーナーが来るまで続いた攻防は、整頓され落ち着いた部屋の雰囲気はどこへやら。 部屋中をめちゃめちゃに破壊していました。 「こいつがここが何の店か分からないって言うから、体験させてやろうとしただけじゃねぇか。」 「口答えをするんじゃない!!この事があのお方のお耳にでも入ったら、いくらお前らと雖もクビだぞ!!」 こめかみに青筋を浮かべて3人を怒鳴るオーナーは卒倒しそうな雰囲気です。 「別に俺はいいぜ?」 と狗は日本刀を取り返して部屋を抜け出そうとしている桃太郎を捕まえて言いました。 「俺はこいつに着いてく。」 それを聞いた桃太郎は、 「じょっ・・・冗談じゃねぇ!!離せ!!俺はもう1秒たりともお前らといる気はねぇ!」 と叫びました。 「え――!ずるい!!じゃぁ、オレもついてく―――!!」 と申。 「じゃ、あたしも行こうかしら」 と雉子も言いました。 「・・・お前ら!俺を無視してんじゃねぇ!!」 その言い合いを唖然と見ていたオーナーは、ハッと我に返り、 「もっ、申し訳ありません!この者達には、きつく言っておきますので今日のところはお帰りになられた方が宜しいかと・・・・。 宿泊先もこちらでご用意させていただきますので、今回のことは何卒お許し下さいませんでしょうか。」 冷や汗をたらしながらオーナーは桃太郎に頭を下げました。 「む・・・・・・・・・・そうだな・・・・・・条件がある。こいつらを俺に2度と近づけさせんな。それで今回のことはなかった事にしてもいい。あと口止め料だな。」 ここでも、持ち前の心の広さ(?)で桃太郎はにっこりとそう言いました。 「ありがとうございます。礼金は後ほどお部屋へお届けいたします。表にホテルまでの車をご用意させていただきますので、こちらへどうぞ。」 桃太郎は宿も金も手に入ったことで機嫌が良くなり、まだ抱きついている狗に懐から出したマグナムを突きつけました。 「いつまで抱きついている。さっき俺が言った条件は守れよ?さもなければ命は無いと思え!!」 言いながら、2〜3発放ちましたが狗は何処吹く風といった風に弾を避けてしまいました。 「あー、はいはい。分かりましたよ。」 両手をあげ、降参のポーズを取ると桃太郎から離れました。 「本当に分かってんのか!?2度と俺の前にその面見せんな!!」 殺気を漲らせながら、桃太郎はオーナーと共に部屋を出て行きました。 □■□ 「・・・・ね、これからどうする?」 「まぁ、今日はおとなしくしておくに限るんじゃないかしら・・・」 「冗談言うなよ。ありゃぁ、気性は激しいが、俺とここまで張り合えた奴は久しぶりだ。・・・・みすみす逃すには惜しい。」 「あんたも懲りないわねぇ・・・・。でも、久々の上物だわvv」 「今夜行く。」 「仕事はどうするの?」 「この仕事にも飽きたからな・・・俺は出るぜ?」 「ハイハイッ!!オレも――!!」 「まったく仕方ないわねぇ〜。それじゃ、あたしも行くわ。」 「じいちゃんに言わなくても大丈夫かな?」 「そうね。・・・連絡くらいは入れとこうかしら。」 「おい、面倒はごめんだぞ?」 「・・・・・・・・あんたが面倒起こしたんでしょ。」 荒れ果てた部屋には不穏な空気が充満していました。 ほんとに不穏な空気充満中です。 何だか口調が同じような方が2名ほどいますが・・・・わかりますか?わかりますよね!? ギャグにしたいのに、全然書けない(涙) 夜皓 |
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